交通事故の痛みがあとから出るのはなぜ?理由や対処法を解説

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交通事故に遭ったあと、数日経ってから痛みが出てくるケースも少なくありません。この場合、保険会社や警察へ連絡しなければ、治療費・慰謝料などが支払われない可能性もあります。

 

しかし、交通事故は誰にでも経験のあることではないため、今回は痛みがあとから出てくる理由と、その後の対処法について解説します。「最近、交通事故に遭って痛みが出てきた」「今後どうすればいいかわからない」といった方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

対処法さえわかっていれば、今後の動き方をイメージできるほか、被害者として損をするリスクも防げます。

 

交通事故後の痛みがあとから出る理由

交通事故後の痛みがあとから出る理由は、交感神経(自律神経)の働きによって、一時的に痛みを麻痺させるためです。交感神経は臓器や器官など、身体の働きを向上させる役割があります。

 

交通事故などの大きな衝撃は、身体にとって緊急事態であり、生命維持のためのスタンバイ状態に入ります。この作用の一環として、交感神経の働きによりアドレナリンと呼ばれるホルモンが過剰に分泌され、一時的に痛みを麻痺させるのです。

 

本来はケガを負っていたとしても、事故直後は痛みを感じづらくなるので、ケガをしていないと錯覚するかもしれません。次項で解説するような症状が隠れている可能性もあるので、交通事故に遭った際は、必ず医療機関を受診しましょう。

 

交通事故後の主なケガ

交通事故後の主なケガは、次のとおりです。

 

<交通事故後のケガ >

  • むちうち(頸椎の捻挫)
  • 脊髄の損傷
  • 打撲や骨折
  • 歯の欠損

 

なかでも、むちうちは後遺症として症状が残りやすく、事故後すぐに痛みが出ないケースもあります。必ず整形外科などの医療機関を受診して、精密な検査をお願いしましょう。

 

交通事故後は痛みの有無に関わらず医療機関を受診

前述してきたとおり、交通事故後は痛みの有無に関わらず、医療機関を受診してください。次項から、その理由や受診しないリスクについて解説します。

 

ケガの悪化・後遺症を防ぐ

交通事故後、痛みがないからといって医療機関を受診しないままでいると、隠れているケガの悪化や後遺症化などのリスクがあります 。交通事故後のケガは、必ずしも痛みと症状の重さが比例しません。

 

たとえば、むちうちの場合、数日後に症状が出てくるケースもあります 。頭部への衝撃があれば、脳内出血のリスクもあるため、早期に医療機関を受診しなければなりません。 さらにそのまま放置しておくと、手のしびれや首の痛みなどが慢性化し、後遺症として残る可能性もあります。

 

事故後のケガは、早期治療により改善する見込みがあるため、必ず医療機関を受診しましょう。

 

事故後の各種手続きには医師の診断書が必須

交通事故後、医師の診断書は以下の手続きで必要です。

 

<診断書が必要な手続き >

  • 保険会社に対する治療費の請求
  • 物損事故から人身事故への切り替え
  • 後遺障害への認定

 

保険会社は、診断書を含めた各種情報もとに、治療費(損害賠償)の額を決定します。さらに、治療費として補償される範囲は、交通事故との因果関係に応じて決められます 。後遺障害の認定にも診断書を要求されるため、医療機関の受診は欠かせません。

 

また、交通事故の慰謝料は、原則として人身事故のみが対象です。加害者側から慰謝料を受け取るためにも、警察への提出書類として診断書を受け取っておきましょう。人身事故への切り替えについては「人身事故へ切り替える」でも詳しく解説します。

 

整骨院への通院は医師の許可をもらってから

整骨院への通院は、医師の診断書を受け取り、許可をもらってからにしましょう。

 

<医師の許可が必要な理由 >

  • 整骨院では診断書を発行できない
  • 保険会社からの治療費を打ち切られる可能性がある
  • 後遺障害に認定されない(後遺障害に対する慰謝料を請求できない)

 

前述したとおり、医師の診断書は、保険会社や警察での手続きに必要です。しかし、整骨院は医療機関ではないため、診断書を発行できません。

 

さらに、整骨院の施術では治療の必要性を疑問視され、保険会社からの治療費が打ち切られる恐れもあります。 また、交通事故のケガが後遺症となった場合、医師による後遺障害診断書がなければ、慰謝料を請求できません。

 

これらのリスクを避けるためには、整形外科と整骨院の併用を医師に認めてもらう必要があります。 整形外科への通院も続けつつ、治療の必要性を保険会社に認めてもらいましょう。

 

交通事故のあとから痛みが出たときの対処法

交通事故後に痛みが出たときは、保険会社への連絡と人身事故への切り替えを行いましょう。その理由について、次項から詳しく解説します。

 

保険会社へ連絡

加害者の加入する任意保険会社へ連絡して、治療費の支払いを請求しましょう。加害者側が任意保険に加入している場合、被害者から連絡しなければ治療費は支払われません。

 

また、任意保険会社へ連絡する際は「任意一括対応」をしてもらえるか確認してください。任意一括対応とは、病院への治療費を保険会社が直接支払ってくれる手続き方法です。

 

この場合、保険会社が被害者に関する情報を収集してくれるので、被害者は保険会社用の診断書を用意する必要がありません。事故後の心労を少しでも抑えるためにも、保険会社へ連絡して任意一括対応を活用しましょう。

 

人身事故へ切り替える

物損事故から人身事故へ切り替えることで、加害者から慰謝料を受け取れる可能性があります。慰謝料とは、人身事故による精神的苦痛に対して支払われる費用であり、物損事故は対象外です。

 

保険会社から人身事故にかかる慰謝料を受け取るには、警察に人身事故として処理してもらわなければなりません。人身事故と物損事故の違いは、次のとおりです。

 

<人身事故・物損事故の違い >

  • 人身事故:被害者がケガ、もしくは死亡した場合の事故
  • 物損事故:車両などの「もの」が壊れた場合の事故

 

交通事故当時に被害者の身体に痛みがなく、医療機関を受診しなかった場合、診断書を警察に提出しないため、物損事故として扱われます。 交通事故のあとから痛みが出たときは、必ず医療機関を受診して診断書を受け取り、人身事故へ切り替えてもらいましょう。

 

交通事故のあとから痛みが出たときは浜松市の「みのり整骨院」へ!

交通事故に遭った直後は、身体の痛みが麻痺している可能性があり、すぐに症状を自覚できないケースもあります。しかし、痛みがないからといって病院で診察を受けないままでいると、隠れたケガが悪化するリスクもあるので、注意しなければなりません。

 

医師の診断書がなければ治療費の請求もできないため、事故後は必ず整形外科などの医療機関を受診しましょう。そして、医師の許可が下りた際は、整骨院で痛みを緩和する施術も検討してみてください。

 

静岡県浜松市の「みのり整骨院」は、交通事故によるケガの施術実績が豊富にあります。当院では、痛みを伴う施術は一切しておりませんので、施術が初めての方も安心してご来院いただけます。

 

事故後の各種手続きの代行、保険会社への連絡なども対応しているので、交通事故後にお困りの際はぜひご相談ください。